馬刺しに合うお酒はなに?

馬肉料理とお酒

馬刺しは、ほんのりと甘く口の中でとろける食感が魅力です。においもクセもなく食べやすいので多くの人に愛されています。
馬肉は高タンパクで低カロリー、鉄分などの栄養も豊富なためヘルーフードとして注目を集めています。

馬肉は肉類の中でも唯一生食が認可されています。
食中毒の原因菌が繁殖するリスクが少なく、アレルギー性も低いのが特徴です。
安全なお肉として安心して食べることができます。
馬刺しはお酒と一緒に楽しむ人が多いですが、どんなお酒がマッチするのでしょうか?
馬刺しに合うお酒について詳しく紹介します。

馬刺しには球磨焼酎

馬刺しといえば熊本が有名です。
熊本は「水の都」と呼ばれるほど水が豊かな土地としても知られています。
熊本市の水道水は全て阿蘇山からの地下水で賄われているため、熊本市にはダムや浄水場などがありません。
「蛇口をひねればミネラルウォーター」というキャッチフレーズがあるほど、熊本は水に恵まれた土地です。

熊本の名水で育てられたお米は全国1位に選ばれるなど、美味しさに定評があります。
水と米が美味しい熊本でつくられているのが「球磨焼酎」です。
同じ土地の料理とお酒は相性が良いことが多く、熊本の馬刺しも球磨焼酎とよく合います。
すっきりと飲みやすく馬刺しのうまさを引き立てることが可能です。

球磨焼酎とは

球磨焼酎は米焼酎の一種です。

球磨焼酎は熊本県人吉市と球磨郡を指す球磨地方でつくられる焼酎であり、世界貿易機関(WTO)に定められた産地指定銘柄になります。
産地指定銘柄のため、ラベルに「球磨焼酎」と表記するためには国税庁による基準を満たさなくてはいけません。
基準をクリアした焼酎だけが「球磨焼酎」というブランドを名乗ることが許されます。

球磨地方でただ生産されただけでは、球磨焼酎を名乗ることはできません。
原材料や製法にも厳しいルールが設けられているのが特徴です。
日本国内で産地の呼称が認められているのは、壱岐焼酎・琉球焼酎・薩摩焼酎・球磨焼酎のわずか4つとなります。
球磨焼酎は、世界的な価値を認められているブランドの一つです。

球磨焼酎の基準

  • 使用する原料は米のみ
  • 球磨地方の地下水で醪(もろみ)仕込む
  • 球磨地方で蒸留および容器詰めを行う

球磨焼酎は上記の基準を満たすことが条件です。
長い歴史を持つ球磨焼酎は米100%でつくられるため日本酒に近い味わいを持っています。
香りがフルーティーな焼酎でファンが多いお酒です。

馬肉料理には日本酒も合う

馬肉は馬刺し以外にも様々な料理で楽しむことができます。
馬肉ユッケやカルパッチョ、桜鍋、煮込み、炒め物、馬肉コロッケなどがあります。
馬肉は馬刺しで食べると肉の旨みをダイレクトに感じられますが、加熱をすると脂が落ちて、さらにさっぱりと食べられます。
他の肉類は火を通すと脂が重くなるケースが多いですが、馬肉は加熱によって脂が軽くなるのでヘルシーです。
軽やかな味わいが特徴の馬肉料理には、馬肉の旨みを包み込むような日本酒がマッチします。

馬刺しはワサビやニンニクなど様々な薬味を使用しますが、馬刺しの部位や使用する薬味よって日本酒を変えるのがおすすめです。
ワサビの場合には、ワサビの辛味に負けないように辛口の日本酒が合います。
ニンニクはパンチがあるので、あっさりとした日本酒を選びましょう。
特に煮込みなど加熱した馬肉料理の場合にはスッキリした味わいの日本酒がおすすめです。

会津馬刺しの福島は日本酒の名生産地

馬肉は日本各地で食されていますが、代表的な土地は熊本・福島県・青森県です。
中でも福島県の会津馬刺しは、やわらかな舌触りと淡白な味わいで人気を集めています。
会津では馬肉は身近な食材であり、街の精肉店やスーパーでも取り扱っているのが特徴です。

会津馬刺しは辛子味噌を醤油に溶いて食べます。
馬肉のさっぱりと味に辛子味噌が合うため、会津ではワサビ醤油ではなく辛子味噌醤油が一般的です。
福島県会津で食べられている馬肉は、熊本県や青森県の品種とは違います。
熊本県や青森県は「重種」、会津は「軽種」です。重種は体が大きく丈夫で力が強い品種のため、ソリを引いたり農耕馬、馬車に用いられます。
これに対し軽種はスマートなシュッとした体つきの馬で、スピードのある走りが得意なため乗馬や競走馬に用いられるのが一般的です。

重種は肉にサシが入りますが、軽種はほぼ入りません。
重種は脂のとろけるような味わいが魅力ですが、軽種は赤身の旨みが強く、よりあっさりしています。
会津馬刺しの赤身には辛子味噌があうため、品種によって食べ方を変えてみましょう。

福島県は日本酒の名生産地としても知られています。
福島の日本酒造りは江戸時代から続き、400年以上の歴史を持っています。
会津藩の名藩主として知られる保科正之が、近江より杜氏を呼び寄せて酒造りを始めたと言われています。
福島の日本酒は、米の深い旨みと甘みがしっかりと味わえ、華やかな香りが広がるのが特徴です。

福島の馬肉は赤身のさらりとした、しつこさのない味が特色ですので、福島の旨みが強い日本酒との相性が抜群です。
馬肉とお酒の組み合わせは、馬肉の肉質に合わせるのがおすすめです。

洋風の馬肉料理にはワインも抜群

馬肉と聞くと馬刺しや桜鍋など日本食のイメージが強いですが、馬肉は洋食料理にも活用されています。
ステーキやカルパッチョ、ソーセージ、コロッケ、トマト煮込みなどです。
ステーキにも、普通のステーキとタルタルステーキがあり、バリエーションも豊富です。

馬肉はクセがないので様々な料理に使用することができます。馬肉はカロリーが低くタンパク質や鉄分といった栄養にも優れているため、ヘルシーミートとして注目されています。
普段の料理に取り入れるだけで、いつものメニューをぐっとヘルシーに変えることも可能です。
馬肉の洋食料理にはワインを合わせてみましょう。肉料理なので基本は赤ワインをチョイスすればOKです。

注意する点としては、馬肉の味わいは繊細なので渋みが強いワインだと味のバランスが取りにくいことがあります。
渋みが少なく味わいが優しいワインが合わせやすいです。
馬肉料理とワインの組み合わせを考える際には、馬肉の味わいを邪魔しないワインか、または馬肉の味を包み込んで膨らませてくれるワインにするとスムーズにマッチしてくれます。

サシが入って脂ののった馬肉には、脂をすっきりと流すワインを合わせると失敗が少ないです。
さっぱりとした赤身の馬肉には、肉の味わいを損なわないように赤ではなく淡白な白ワインがぴったりと合うこともあります。
もし馬肉料理にピンとくる赤ワインが見つからない場合には、白ワインも試してみてください。

馬肉には日本酒や焼酎という強いイメージがありますが、調理方法や馬肉の部位、肉質によってはワインがベストマッチすることもあります。
馬肉料理店でも日本酒や焼酎と並んでワインが用意されているケースが増えています。
どのお酒を合わせればいいのか迷った時には、お店のスタッフに相談してみましょう。
意外な組み合わせを楽しめるかもしれません。

まとめ

馬刺しはクセがなく食べやすい肉料理の一つです。
馬刺しは、ほのかな脂の甘みが感じられ、口の中でとろける食感が魅力的です。
馬肉はカロリーが低くヘルシーな食材として多くのファンがいます。
馬刺しには様々なお酒が合いますが、サシの多い熊本の馬刺しには、すっきりとした球磨焼酎、赤身を楽しむ会津の馬刺しには、米の旨みが味わえる日本酒がおすすめです。
ステーキなどの洋風レシピには赤ワインもぴったりです。自分のお気に入りの組み合わせを探してみてください。

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